擬態うつ病とうつ病の症状と見分ける方法まとめ
擬態うつ病って知っていますか?一時期うつ病は甘えだとか怠け病と言われて気合の問題とか騒がれておりなかなか理解されない病気でしたが、うつ病はちゃんとした病気です。ただ、働きたくないためかウソをついてうつ病を装う擬態うつ病があるため見分けが難しいものです。今回はその擬態うつ病を見分ける方法をまとめます。
うつ病とは
「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」などと表現される症状を抑うつ気分といいます。抑うつ状態とは抑うつ気分が強い状態です。うつ状態という用語のほ うが日常生活でよく用いられますが、精神医学では抑うつ状態という用語を用いることが多いようです。このようなうつ状態がある程度以上、重症である時、うつ病と呼ばれます。
1) 自分で感じる症状 憂うつ、気分が重い、気分が沈む、悲しい、不安である、 イライラする、元気がない、集中力がない、好きなこともやりたくない、 細かいことが気になる、悪いことをしたように感じて自分を責める、 物事を悪い方へ考える、死にたくなる、眠れない |
2) 周囲から見てわかる症状 表情が暗い、涙もろい、反応が遅い、落ち着かない、飲酒量が増える |
3) 体に出る症状 食欲がない、体がだるい、疲れやすい、性欲がない、頭痛、肩こり、 動悸、胃の不快感、便秘がち、めまい、口が渇く |
厚生労働省が実施している患者調査によれば、日本の気分障害患者数は1996年には43.3万人、1999年には44.1万人とほぼ横ばいでしたが、2002年には71.1万人、2005年には92.4万人、2008年には104.1万人と、著しく増加しています。
擬態うつ病の症状
擬態うつ病は本当のうつ病ではなく文字通りうつ病に似せたものなので病気ではありません。うつ病を知ってしまったことで自分はうつ病だと思い込み、周囲の人には自分がうつ病だから優しく接してほしいという態度や言動をする特徴があります。
自分で感じる症状は、夜眠れなかったり、一日中頭がぼーっとしてやる気が出ないなどです。精神的、心に問題があることには違いありません。なので一時的な精神的問題が擬態うつ病であると考えても良いでしょう。「うつ病」の人は自分が悪いとか、嫌われているのではないかと、とにかく自分を本気で責めます。なので本当のうつ病の人は周囲に優しくしてほしいという事は言いません。
治療方法
擬態うつ病には抗うつ薬を服用しても効果はないため、抗うつ薬を服用しても調子は良くならなりません。専門のカウンセラーによるカウンセリングを受けた方が調子が良くなるというケースが多く考え方の癖を修正させることが必要です。
専門家はこの違いを理解しており見分けることができます。上記で書いた通り本当のうつ病であれば病気を認めず自分を責めるのですが、擬態うつ病はうつ病と診断されると喜びます。うつのような症状がでたら早めに心療内科や精神科を受診し、医師に相談して的確な診断を受けることが大切です。